「お客様は感情で購入し、理論で正当化する」と言われているように、営業では、お客様の心理や感情の変化を正しく捉え、お客様の感情や心を動かしていくことと、納得感を持てる理由づけをしてあげることが肝心です。
そもそも営業においては、頭に浮かんだことをただそのまま話していてもお客さまの心を動かすことはできません。
こちらから売り込まなくても売れるようになるためには、商談の進め方に守るべきルール(順番)があるのです。
こちらでは、お客様に対して高い影響力、説得力を発揮する営業トークスクリプトの構築の仕方について交えてお伝えいたします。
登山でもハイキングでも、目的地にいく為の地図(ルート)があれば、道を間違えることなく、安全、快適に目的地に向かって進んでいくことができますが、営業においても、“ 契約 ” という目指すべきゴールは分かっているものの、そこに たどり着くための最適な地図(ルート)が描けていなければ、目的地(契約)に到達することが困難になってしまいます。
旅行のツアーガイドもそうですが、そのツアーで訪れる様々な観光地についても、ただお客様に自由に見てもらうよりも、より興味を持って、より楽しく観ていただけるように、その案内にはルートがあり、魅せる工夫がされています。
たしかに、“ 営業は確率論 ” といわれているように、ある程度、商談数をこなせば、運よく契約にたどり着くこともあるわけですが、基本的なことを言うと、道が分からずにただ闇雲に進んでしまっているのであれば、契約というゴールにたどり着く確率が低くなるのも当然です。
そのため、お客様の心を動かすことができる、売れる営業トークスクリプト(台本)を作成することが大切なのです。
こちらでは、お客様に対して高い影響力、説得力を発揮する営業トークスクリプトの構築の仕方について交えてお伝えいたします。
これからお話する営業トーク作成法は、商談におけるお客さまの“心”や“気持ち”の変化を考慮して、いかにお客さまに気持ちよく買い物をしていただくことができるか、そして同時に、営業側もストレスなく商談を進めることができるか、ということを考えて作り上げてきたものです。
けして、言葉巧みにお客さまの心理状態をコントロールして、売り込みをしようとするものではありません。
私自身が、3,200名を超えるお客さまとの商談で構築し、これまで45種を超える様々な業界でも成果を発揮いただいている私の営業法に沿って、お伝えしたいと思います。
この時点ではまだ、お客さまにとって、営業担当者は“見知らぬ人”です。しかも、営業という立場ですから、お客さまにとっては「この人(営業)はいったいどんな人なのか?信用してよい人なのか? 」という不安があり、“警戒心”はとても高い状態にあります。
そこで、導入(アプローチ)では、初めの挨拶を含め、あなたがお客さまと会ってからすぐに行われる会話において、まず、そのお客さまの警戒心を解いて “話を聞く姿勢になっていただく”ということを目的に、コミュニケーションをとっていくことになります。
まずは、自己(自社)紹介をすることになりますが、営業担当者は、その業界や商品のプロフェッショナルであり、お客さまが “理想的な姿になるため”、または、“問題を解決するため” に、その知識や情報、そして商品を提供してお手伝いをすることで、“ 感謝されるべき存在 ” であるべきなのです。
ですが、世の中には、お客さまの前で必要以上にペコペコしてしまっていたり、お客さまの顔色を伺っている営業の人がたくさんいます。
営業とは、けっして、“なんとかお願いをして、契約をしてもらう”というものではありません。
そもそも営業・販売をおこなう人は、その扱っている商品についてはもちろん、業界についても知識を持った“プロ”であるべきですので、初めの挨拶をする時から、そのプロとしてふさわしいスタンスをもっているべきなのです。
そして『プロとして、相手(お客さま)をリードする』ということができるからこそお客さまから“頼りにされる存在”になりえるのです。
そのようなプロとしての姿勢がお客様に伝わるように営業トークスクリプトを作成していきます。
当方の営業研修でお伝えしているトークスクリプト構築のポイントとして、
以上を必須ポイントとしてお伝えしています。
このステップでは、“あなたがプロとして、業界や商品に関する情報を公平に説明し、お客様の目的を達成するためのアドバイスをして信用を得る”ということを目的として会話をしていけるようにトークスクリプトを考えていきます。
ここで、いかにそのお客さまに信用してもらうことができるか、によって、これからあなたがその商談の主導権を握り、プロとしてお客さまをリードしながら進めることができるのか、それとも、お客さまに主導権を握られ、あなたがお客さまの言いなりになって、顔色を窺いながら進めることになってしまうのか、大きく違ってきてしまうことになります。
そもそも、お客さまとの信頼関係が構築されていなければ、要望 や 悩み などを聴きだそうとしても、なかなか本音の部分を語ってくれないため、お客さまに本当に役立つ解決策を提案することが難しくなりますので、あなたの提案の訴求力も弱くなってしまいます。
ですので、これから商談の本題に入っていくことになる、この信用・信頼関係の構築(フロントトーク)のステップは、商談の成約率を上げていく上で、とても重要な役割を担うことになるのです。
基本的には多くのお客さまは専門知識がなく、商品の価値について正しい判断基準をもっていないので、いろいろな会社からもっともらしいことを説明されると、「そうなのか・・・」と誤った判断基準をもってしまうことがあります。
ですので、まずはあなたがお客さまの味方になり、一旦、そのお客さまがあなたに会う前から既にもっていた業界や商品に関する情報(判断基準)、つまりは、
などの偏った判断基準を修正し、お客さまの頭の中にある情報を“リセット”してあげることによって、お客さまを守ってあげることが必要になります。
すると、お客さまは、
自分が思い込んでいた“偏った判断基準”を修正し、正しい情報を教えてくれた“あなた”にたいして、感謝の気持ちをもち、“信用できる人”として話しを聞いてくれるようになります。
これは、社会心理学でいう“返報性の法則”にあたるもので、他者から何かを与えられたらお返しをしようと思う心理も影響しています。
このような目的に沿って、営業トークスクリプト(台本)を作成していくことが効果的です。
この段階では、あなたに対する印象が、典型的な“ 売り込む営業担当者 ”ではなく、“プロのアドバイザー(コンサルタントのような存在)”になってきていることでしょう。
こうなると、実は、あなたに対する印象が、徐々に好意的なものに変わってくることになります。
なぜなら、あなたがこれまで行ってきたこととして、まだ自分の商品の売り込み等を一切しておらず、“お客さまを守るための情報のみ”を提供してきたからです。
そうなるとお客さまは「この人(あなた)なら、信用しても良いかな・・・」という気持ちになり、それによって本音を打ち明けやすい状態になります。
そして、お客さまがそのような気持ちになってくれれば、お客さまが商談の冒頭でもっていた警戒心も解かれていき、あなたが主導権をもって、商談を進めやすくなっていきます。
そこで次に、あなたが“コンサルタント”のようなスタンスをもって、お客さまをリードしながらヒアリングをし、お客さまの理想や課題を中心とした様々な情報を聞きだしていくことになります。
< 基本質問の例 >
①理想の姿(目的・目標)を確認
どのような状態(レベル、程度など)になりたいと考えているのか?
②問題点・悩みを確認
なぜそのような状態になりたいと思っているのか?
③購入者・使用者・決裁者を確認
誰がそのようになりたいと考えているのか?
④目標達成の希望期限を確認
いつまでにその目標を達成したいと考えているのか?
※もちろん、上記の他にも、あなたの商材を選定するための質問をしましょう。
実は、このヒアリングのステップにおいては、次の“3つのミッション”があるのです。
つまりは、
・そのお客さまにはどの商品を使ってもらうべきなのか?
(目標を達成してもらうために必要な商品を選定する)
・なぜ、その商品が必要であるという判断にいたったのか?
(商品選定の理由を明確にする)
ということを明確にすることが大事です。
これは一見、当たり前のことだと感じるかと思いますが、この上記2点が明確になっていない場合、お客様に対して、「お勧めする理由」を自信をもって伝えることができなくなってしまいます。
ですので、お客様に対して、「〇〇様には、この商品をお勧めいたします。なぜなら(理由・根拠)だからです。」と自信をもって言えるように、しっかりとヒアリングをしましょう。
実はここで、質問をしていく順番については注意しなければいけません。
それは、お客様の理想や目標、目的よりも先に、問題点や悩みの方を質問してしまうと、次のような 2つのデメリット が出てくる可能性が高くなるからです。
このお客さまの現状やニーズ確認(ヒアリング)をする段階は、商談のなかでも、“お客さまの方が(営業側よりも)話をする量が多くなる”部分であり、商談時間の中でも“警戒心がもっとも低くなるとき”でもあるのです。
そこで私が考えたことは、この警戒心が低いタイミングを上手に活用すれば、クロージングでの負担を軽くすることができるのでは、ということでした。
実際の営業の場面では、クロージングでのお客さまとのやり取りにおいて、非常に多くの営業の人たちが、次のような“断り文句”に対する返答方法に悩みを抱えています。
< 代表的な断り文句 >
このようなお客さまからの断り文句に対処するトーク(返答)を、クロージング(商談の最終段階)のタイミングでしてしまうと、お客さまにとっては、あなたが発する言葉のすべてが、契約・購入させるための“説得”に聞こえてしまいます。
ところが、あなたがそのお客さまに、同じ言葉を伝えるにしても、このヒアリングの段階、つまり、まだあなたの商品の説明をしていないタイミングであれば、クロージングの段階のように「説得しようとしている」とは思われず、「確認をしているだけ」、ということになるのです。
ですから、このように、警戒心が低く、話しやすい状況になっているこの段階で、できるだけポジティブな考えを引き出しておくことが大切なのです。
ですが、注意すべきことは、“早い段階で予算(金銭面)”については触れてはいけない、ということ。
たとえば、『○○さまは、ご予算はどのくらいをお考えですか?』という質問を安易にしてはいけない、ということです。
基本的には、そのお客さまが「お金ならいくらでも出します」という会社や個人ではない限り、誰でも「少しでも安く手に入れたい」と考えるものです。
そのため、ほとんどの人の場合は、
「うちは(余裕がないので)○○円までしか出せないんですよね・・・。」
という感じで、実際よりもあえて“低く見積もった金額”を話してくるものです。
ですから、この時点ではまだ予算面については触れないほうが良いのです。実際には、予算というものは、あってもないようなものです(笑)。
これからあなたが商品について魅力的に伝えることができれば、“ この商品なら、(多少予算を超えても)このくらいはだしてもいいな・・・”というようになりますので。
このようにヒアリングをしっかりすることができていると、お客様の心理として、『もう、私(当社)のことは いろいろとお話ししましたので、“私がどうなりたいか(目標や理想の姿が)”分かってもらえましたよね。』と思うのと同時に、
『でも、自分(当社)は本当にそのような姿になる(目標達成する)ことができるのだろうか? 』
という疑問も浮かんでくることになるのです。
そこでそのお客さまに、その商品を使った他のお客さまの成功事例を紹介することによって、『私もそのように成功できるかもしれない』『成功できそう!』と、さらに目標達成への希望をもっていただく、ということをしていきます。
これは社会心理学においても言われていることですが、自分自身で何を買うかを決められる人は全体のほんのわずかしかおらず、大多数の人は他人のやり方を真似する人たちであるため、営業としては、他の多くの人たちが、どのような商品をどのように使っているかを分かりやすく伝えてあげる必要があるのです。
以上のような3つのミッションを踏まえてヒアリングをしていくことで、“理想”や、その“希望達成時期”などを改めて意識させることになり、お客さまが、
「そうだ、やはり○○(いつ)までに、○○(理想)のようになれたらいいよな。」
という欲求を高めてあげることになります。
人は、目的、目標が明確になり、それを達成したい、という意思が固まれば、あとは、それに必要な条件(費用や時間等)は、何とかしようとする気になるものです。
また、そのように目標を達成したいという意欲が高まると、まだ説明を聞いていないあなたの商品に対する期待も、徐々に高まっていくことにもなります。
ぜひこのような点に留意して、お客さまからできる限り明確な目標や、ポジティブな考えを引き出してあげられる営業トークスクリプトを作成してください。
商品の説明が始まると、お客さまも現実的になりやすいので、営業側の説明にたいして、構えてしまうこともあります。
ですが、ここまでのトークがしっかりできていれば、あなたとそのお客さまとの間には、それ相当の信頼関係も築けてきていることになりますので、あなたはこれまでのスタンスを崩すことのないように、その業界や商品のプロとして、毅然とした態度で、そして余裕をもって話を続ければよいのです。
ただ、そこで、いきなり、“自分の商品資料などを出して、お客さまと読み合わせをするように、端から見せていく ”というような、在り来たりの紹介の仕方をしてはいけません。
たとえ、あなたの商品の性能が、競合他社のものと あまり変わりがない場合でも、その“商品性能をどのように伝えるか”によって、お客さまに与える 印象 や インパクト も大きく変わり、実際に、同じ会社で、同じ商品を扱っている営業の人たちのなかでも、営業力の差が出てしまっているもっとも大きな理由が、その伝え方の良し悪しによるものなのです。
そこで、このステップ4 商品説明(プレゼン)では、“その事実(商品性能)をどのように伝えるか”が、重要なポイントになってきます。
商品説明におけるトークの組み立て方については、その業界や商品、そして、当然、その会社の考え方(理念や 営業方針)などによって、多少変わってくるものではありますが、どの業界であっても、あなたが話をする相手は“人”であり、そのような“人”にたいして、どのようなことをどのように話すと、より理解されやすくなるのか、また、興味をもちやすくなるのか、ということは、基本的には共通しているものです。
そこで商品説明をする際に、基本的にはどの業界や商品においても、共通して実践すべき代表的な重要ポイントがありますのでご紹介します。※当方の営業研修では10のポイントをお伝えしています。
≪成約率を高める商品説明の5つのポイント≫
“メリット”は、商品価値の判断基準と一緒に伝えること
商品効果を最大限に発揮する“使用方法”を説明すること
お客さまが感じる“不安要素”を“先回りして”解消すること
“ドキュメンタリー番組効果”を活用すること
金額提示は、商品価値の判断基準を伝えてから、金額の高い商品から見せること
お客さまにあなたの商品の素晴らしい価値を分かってもらうためには、『うちの商品にはこんな機能があって、こんなに素晴らしいメリットがあります!!』と、ただ一方的にアピールをしても、十分に伝わることはありません。これまで伝えてきたように、素人であるお客さまでも商品価値の判断基準が分かるように伝える工夫が必要です。
ここでその効果的な伝え方の例を1つ共有させていただきます。
1)その “メリット” は具体的にどのくらいの効果があるのか【メリット(効果)】
2)なぜそのような “メリット” が出せるのか【理由】
3)その “メリット” は、他社とどのように違うのか【比較】
という3つの情報を併せて伝えると客観性が高まり、説得力や納得度が向上します。
私はこのような様々な効果的なトークパターンを30種類以上活用してトークの構築をしています。
“商品”というものは、あくまでも道具(ツール)であって、それをどのように使うかによって、期待以上の効果を発揮することもできれば、全く役に立たない、ということになりえます。
ですので、そのお客さまが“理想の姿になるため”、“問題を解決するため”には、あなたの商品をどのように使用すれば(活用すれば)、それを実現することできるのか、という有効な使用方法を説明してあげることが重要です。
基本的には、お客さまとは、メリットさえ明確になれば、リスクを負ってでも購入をするのかというと、けっしてそのようなことはありません。
お客さまは、たとえ、メリットが明確になっていたとしても、“不安”があるうちは、購入を決断できないものなのです。
そこで、メリットを伝えることと同じように重要になってくるのは、不安を解消していくことです。
しかし、ただ、“不安を解消する”とは言っても、お客さまがその不安を口にしてからでは遅いのです。
それは、お客さま自らが先にその不安を打ち明けてから、営業がその不安を解消しようとする言葉を投げかけた場合、お客さまにとっては、“購入させるための説得”のように感じやすくなるからです。
ですから、商品説明をしていくなかでは、“お客さまが感じやすい不安要素”をリストアップしておいて、お客さまより先回りして、その“不安解消”できるような営業トークを必ず盛り込んでおくようにしましょう。
ドキュメンタリー番組では、その商品やサービスに関する開発の経緯などについて、その関係者が直面した困難を、どのように克服し、そして成功に至ったのか、などを感動的に紹介しているものが多いと思います。
そして我々視聴者は、その感動のストーリーを通して、その会社や人物、そしてその商品にたいする価値についても、その番組を観る前と後では、大きく変わることもあるのです。
しかしながら、そのドキュメンタリー番組中に、『是非、ご覧のみなさん、お買い求め下さい!』というような“セールストーク”が入っているわけではありません。
つまり、“クロージングはない”という状態でも、売れてしまっている、ということが起こっているわけです。
そこで、私も、そのドキュメンタリー番組のような演出を営業に取り入れていました。
このトークを上手に組み立てることができると、たとえ商品やサービスの内容が競合他社と大差がなくても、それ以外の部分で価値上げや差別化ができるようになるのです。
先に説明したポイント①、②を実践することによって、お客さまに、あなたの“商品の付加価値”を理解してもらえたことになりますが、商品の金額を提示するタイミングとは、お客さまがあなたの商品にたいして魅力を感じてからでないと、「たったこれだけのものに、こんなにお金を払わなきゃいけないのか」という意識をもたれることになってしまいます。
また、その金額を見せていく際には、必ず、高い金額の商品から見せていく、という順番が肝心です。
これは、社会心理学において“コントラストの原理”などともいわれ、“ 満水のバケツを持った後に空のバケツを持つと、その重さの比から余計に軽く感じる ” という感覚をもちますが、それと同様に、最初に高い買い物をした後は、それよりも安い小物などの金額が、より安く見えて購入もしやすくなるというものです。
ですので、これらをふまえて、商品金額を提示する際には、必ず、
・お客さまがあなたの商品の付加価値を理解した上で、
・金額の高い商品から見せる
ということを徹底するようにしましょう。
ただしこれはけっして、お客さまを騙そうとしているわけではありません。
営業側が上手に商品の価値を伝えてあげることができれば、通常価格のままでも、“こんなに素晴らしい商品がその金額で買えるなんて、お得だ”と思うことができ、気持ちよく買い物ができるようになるのです。
ここまでの段階で、あなたはお客さまに対して、商品に関する、ほぼ全ての情報を提供してきたことになります。
これまであなたが提供してきた情報により、お客さまがあなたの商品にたいしてどのような評価をしているのか、そして、購入(契約)の意志はあるのか、というお客さまの反応を確認することになります。
ここでは、分かりやすく5つの項目に絞ってお伝えします。
< クロージングでの確認事項 >
先にもお話したように、お客さまは、商品メリットに興味を持つことができても、不安があるうちは購入の決断ができません。
そのため、購入や契約意思を確認する前に必ず、不明点や不安事項などを一つ一つ丁寧に解決してあげることが肝心です。
そして、すでに説明をしたあなたの商品のうち、そのお客さまはどの商品に興味をもっているのか、また、その商品のどの機能の部分に興味をもっているのか、をお客さま自身の口からしっかりと語ってもらうことによって、あなたがお客さまの評価やニーズを確認できるのはもちろんですが、お客さまも改めて自分のニーズを自己確認する ことができます。
これは、社会心理学的にコミットメント(誓約、公約)、といわれ、口に出して確認をすることによって、あなたがこれまで説明してきた商品の情報や感じた価値について復習(おさらい)をすることにもなります。
このことにより、そのお客さまが商品の良さを再認識するのみならず、商談の場にいなかった第3者である会社の上司や家族などに報告をする際にも、そこで復習したことをそのまま伝えやすくなる、という効果もあるのです。
ですので、商品説明後は、必ず、お客さまにあなたの商談の復習をしていただくような営業トークスクリプトも入れるようにしましょう。
また、そもそも、お客さまは、見えないもの、イメージできないものにたいしては不安を感じるため
・お客さまは、どのような手順で商品を手にすることになるのか
・商品を手にしたあと、どのように使っていくことになるのか、
などについても、意思確認前に丁寧に説明をしてあげることが大切です。
そしていよいよ、意思確認をする際には、次の3つのポイントを併せて確認すると効果的です。
1)改めてお客さまの目標を伝え、再認識をしてもらうこと
2)お客さまに役立つ商品とその機能を改めて挙げて、貢献度を再認識してもらうこと
3)購入(契約)の意思確認と、お客さまにしていただく作業を端的に伝える
お客さまは目標が明確になり、達成したい、という意志が固まれば、そのための条件(お金や時間や周囲からの同意など)は、自分でなんとか解決しようとする意識が高まります。
また、改めて、あなたの商品の貢献度を強く認識してもらってから意思確認すると、お客様の納得度やニーズ、ウォンツが高い状態で意思決定しやすくなるのです。
上記でお伝えした、商談でのアプローチからクロージングまでの流れについては、実際には当方独自の売れる営業トーク構築法では、8つのステップで構成し(主導権を握る8ステップクロージングトーク術)、研修やセミナーでお伝えしていますが、当ページでは、文章で分かりやすくお伝えするために5つのステップにしてご説明させていただきました。
また、各ステップ、各ポイントでの具体的な言い回し(トーク)は、あなた業界や会社の考え方、売り方のスタンスによって異なってきますので、当方の研修やセミナーでお伝えしている考え方をご参考にいただければと思います。
実際には、営業の人たちの多くは、自分の商品の機能や価値をお客さまに伝えるために、業界のことや商品のことを勉強し、詳しく説明をすることができています。
ですが、“詳しく説明をして、その商品のことを理解してもらうことができる”ということと、“その商品に魅力を感じさせることができる” ということは全然違います。
ですので、商品の説明をする際には、けっして、単なる“ 商品説明係 ”になってしまうことのないように、ここで伝えたポイントの一つ一つを実践していただき、あなたの商品についてはもちろんのこと、あなた自身についての魅力を余すことなく伝えられるようにしていただければと思います。
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