【どっちが正解?】インサイドセールスとフィールドセールスの違いは? 知っておきたい連携ポイント

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「インサイドセールスを取り入れたのに、なかなか成果が出ない」

「フィールドセールスとの連携がうまくいかず、チームがバラバラになっている」

「そもそも、うちの営業先にはインサイドとフィールド、どちらが向いているの?」

こんな悩みを抱えている営業パーソンやマネージャーの方は、とても多いです。

私は赤嶺哲也といいます。テレアポで獲得率60%、対面営業での月間成約率94.2%という実績を積み、現在は50種を超える業界へのコンサルティングや研修に携わっています。その現場で見えてきたのは、「インサイドセールスとフィールドセールスの役割と連携が曖昧なままでは、どちらも機能しない」という厳然たる事実です。

この記事で分かること
  • インサイドセールス(IS)とフィールドセールス(FS)の違い
  • メリット・デメリット
  • 連携ポイント
  • SaaS企業に学ぶ最新の営業戦略
  • 年収・難易度の比較

あなたが「どちらに力を入れるべきか」「なぜうまくいかないのか」を理解し、今日から実践できる答えを持ち帰ってください。

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インサイドセールスとフィールドセールスの違い

インサイドセールスとフィールドセールスの違い

インサイドセールスとフィールドセールスの違いを理解することは、営業戦略の土台です。まずはそれぞれの定義と役割を整理しましょう。

インサイドセールス(IS)とは、電話やメール、オンライン会議ツールなどを使い、オフィス内から顧客へアプローチする営業スタイルです。

フィールドセールス(FS)とは、顧客のもとへ直接出向いて行う対面型の営業スタイルを指します。

以下は両者の基本的な違いをまとめた比較表です。

項目インサイドセールス(IS)フィールドセールス(FS)
活動拠点社内(リモート含む)顧客先・外回り
主なツール電話・メール・Web会議対面・訪問
担当フェーズリード獲得〜商談設定商談〜クロージング
主なKPIアポイント獲得数・商談化率成約率・売上
対象顧客広範囲のリード有望見込客・既存顧客
移動コスト低い高い

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担当フェーズの違い

営業プロセス全体を川の流れに例えると、ISは上流、FSは下流を担うイメージです。

ISは、マーケティングが獲得したリード(見込み客)に対して最初のアプローチをかけ、購買意欲の高い顧客をFSへ引き渡します。FSは、その温まったリードと商談を進め、契約に導きます。

この役割分担が機能したとき、営業チームは最大の成果を発揮できます。

インサイドセールスが向いている場合、フィールドセールスが向いている場合

ISが向いているのは、以下のような場合です。

  • 顧客数が多く、広いエリアに分散している
  • 単価が低く、移動コストが見合わない
  • 商品やサービスがシンプルで説明しやすい
  • リモートでデモや提案が完結できる

FSが向いているのは、以下のような場合です。

  • 高額商品・サービスの販売で信頼構築が必要
  • 複雑な提案や導入支援が求められる
  • 顧客の現場を直接見て課題を把握する必要がある
  • 競合との差別化に「人としての信頼」が重要な業界

上記のように、「どちらが正解か」ではなく「何にどちらが合っているか」で判断することが重要です。

インサイドセールスとフィールドセールスのメリット・デメリット

インサイドセールスとフィールドセールスにはそれぞれ固有の強みと弱みがあります。自社の状況に合わせて正しく理解しておきましょう。

インサイドセールスのメリット・デメリット

以下はインサイドセールスのメリットとデメリットです。

メリット

  • 移動時間・交通費などのコストを大幅に削減できる
  • 1日に接触できる顧客数が飛躍的に増える
  • 活動データを記録・分析しやすく、改善サイクルが速い
  • エリアを問わず全国・海外にアプローチできる

デメリット

  • 非言語コミュニケーション(表情・雰囲気)が伝わりにくい
  • 信頼関係の構築に時間がかかる場合がある
  • 複雑な提案や高額商材では限界が生じることがある
  • 電話を取ってもらえないケースが増えている

私がテレアポで獲得率60%を達成した頃、最も意識していたのは「オンラインでも対面と同じプロとしてのスタンスを貫くこと」でした。画面越しであっても、業界のプロとしてお客さまをリードする姿勢があれば、信頼はしっかり伝わります。

フィールドセールスのメリット・デメリット

以下はフィールドセールスのメリットとデメリットです。

メリット

  • 対面ならではの信頼関係が構築しやすい
  • 顧客の環境・感情を直接感じ取り、柔軟に対応できる
  • 複雑な提案・デモンストレーションに対応しやすい
  • 高額商材・BtoB商材で高い成約率を出しやすい

デメリット

  • 移動コスト(時間・交通費)が大きい
  • 1日に訪問できる顧客数に限界がある
  • 担当者の属人的なスキルに依存しやすい
  • テレワーク普及により「アポが取りにくくなった」という声も

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オンライン完結のトラブル事例

「どうせオンラインで全部できる」という思い込みは危険です。

私がコンサルティングをしたあるBtoB企業では、フィールドセールスをすべてオンライン商談に切り替えた結果、成約率が半年で30%以上落ちました

理由はシンプルで、高額な設備導入を検討している顧客にとって「実物を見せてもらえない」「担当者の熱量が伝わらない」という不安が拭えなかったのです。

BtoCでも同様で、保険商品の営業をオンラインだけに切り替えた企業が、解約率の上昇に悩むケースがあります。対面のときには感じ取っていた「お客さまの迷い」や「潜在的な不安」を拾えなくなったことが原因でした。

オンラインで完結できる商材と、対面が不可欠な商材の見極めは、成果に直結する重要な判断です。

インサイドセールスとフィールドセールスの連携ポイント

インサイドセールスとフィールドセールスの連携ポイント

インサイドセールスとフィールドセールスの連携がうまくいかない会社には、ある共通した問題があります。それは「部門間の対立と情報の分断」です。

「ISが渡してくるリードの質が低い」(FSの不満) 「FSに渡した後のフォローがなく、顧客から不満が来る」(ISの不満)

こうした声を、私は研修の現場で何度も聞いてきました。

連携を成功させる3つのポイント

以下は連携を成功させる3つの核心的なポイントです。

①「渡す基準の明確化」

ISからFSへリードを渡すタイミングと条件(予算・決裁権・時期・ニーズの4項目など)を数値で定義します。「なんとなく温まった」という感覚的な基準は、連携の崩壊を招きます。

②「情報の完全引き継ぎ」

ISがヒアリングしたお客さまの課題・懸念点・過去のやり取りをFSに漏れなく伝えます。顧客から見たとき「さっきの人に話したことをまた聞かれた」という体験は、信頼を一瞬で壊します。

③「定期的な合同レビュー」

ISとFSが週1回でも集まり、「どのリードが成約したか」「どこで失注したか」をフラットに振り返ります。お互いの仕事を「見える化」するだけで、対立が協力へと変わります。

IS・FS連携の成功事例

私が支援したある人材サービス企業での話をします。

この企業では、ISとFSがほぼ別会社のように動いており、リードの引き継ぎも口頭で行われていました。顧客からは「毎回一から説明させられる」という不満が出ており、競合他社に乗り換えられるケースが続いていました。

そこでまず、以下の改善を実施しました。

  • ISが顧客ごとに「課題・予算感・決裁者・検討時期」を記入する引き継ぎシートを導入
  • FSが商談後に「成約/失注の理由」をフィードバックするルールを設けた
  • 月2回、IS・FSの合同ミーティングを実施

3ヶ月後、成約率が18%向上しました。大きな仕組みの変更ではなく、「情報を共有するルール」を作っただけで、チーム全体のパフォーマンスが大きく上がったのです。

SaaS企業の営業戦略

SaaS企業とは、Software as a Serviceの略で、ソフトウェアをインターネット経由でサービスとして提供する企業を指します。Salesforce、Slack、Zoomなどが代表例です。

SaaS企業がなぜ注目されるかというと、インサイドセールスとフィールドセールスの分業モデルを最も洗練させた業態だからです。

SaaS企業ならではの営業戦略の特徴

SaaS企業の営業戦略は、大きく「The Model」と呼ばれる分業モデルで語られます。

以下はその4分業の構造です。

役割担当内容
マーケティングリード(見込み客)の獲得・育成
インサイドセールスリードの選別・アポイント獲得
フィールドセールス商談・クロージング
カスタマーサクセス顧客の継続・拡大支援

このモデルの特徴は、各役割がKPIによって数値で管理されており、どこにボトルネックがあるかが一目でわかる点です。

SaaS企業のインサイドセールスが強い理由

SaaS商材は基本的にサブスクリプション型(月額・年額課金)であるため、継続率(チャーンレート)が収益に直結します。そのため、見込みのない顧客を獲得してしまうよりも、正しい顧客に正しく売ることが重視されます。

ISは「本当に自社サービスで課題が解決できる顧客か」を見極めるフィルタリングの役割も担っており、FSが無駄な商談に時間を使わないよう守っているのです。

これは他業種にも応用できる考え方です。ISを「なるべく多くアポを取る部隊」ではなく「質の高い商談を届ける部隊」として位置づけることで、FS全体の生産性が上がります。

SaaS企業に学ぶ「カスタマーサクセス」の重要性

SaaS企業の戦略で、特に注目すべきが「カスタマーサクセス(CS)」という考え方です。

カスタマーサポートとカスタマーサクセスは、似て非なるものです。

カスタマーサポートカスタマーサクセス
姿勢受け身(問い合わせ対応)能動的(先回りして支援)
目的問題解決顧客の成功・成果の実現
KPI対応件数・解決率継続率・アップセル率

なぜカスタマーサクセスが必要なのか

SaaS型のビジネスでは、契約が取れてもそこがゴールではありません。顧客が継続してサービスを使い、成果を出してくれることが、長期的な売上に直結します。

私が研修で必ずお伝えしていることに、「お客さまの本当の理想の姿を実現することが、私たちの仕事だ」というものがあります。契約後も顧客が成果を出せるよう伴走するカスタマーサクセスは、まさにこの考え方の具現化です。

非SaaS企業へのカスタマーサクセスの応用

SaaS企業でなくても、この考え方は応用できます。

たとえば、私がコンサルティングした英会話スクールでは、「入会してもらうことがゴール」という意識から「受講生が英語を話せるようになることがゴール」へと意識を変えるだけで、継続率が大幅に改善しました。

IS・FSが顧客を獲得するだけでなく、その後の顧客の成功まで視野に入れた体制を作ることが、競合との本当の差別化につながるのです。

年収の違い、業務難易度、転職難易度

「インサイドセールス、フィールドセールス、カスタマーサクセス、どれがキャリアとして有利なの?」という疑問を持つ方も多いです。転職市場での比較もしておきましょう。

年収の目安

以下は転職市場における年収の目安です(経験や企業規模により大きく異なります)。

職種年収目安(中堅〜上位層)傾向
インサイドセールス350〜600万円未経験からのキャリアパスに人気
フィールドセールス400〜800万円以上成果連動型インセンティブが大きい
カスタマーサクセス400〜700万円SaaS業界での需要が急増

フィールドセールスは成果に応じたインセンティブが大きいため、高実績者の年収は突出します。私が月間成約率94.2%を達成していた時期は、まさにインセンティブが大きく効いていた時期でした。

業務難易度と転職難易度

以下は業務難易度と転職難易度の比較です。

職種業務難易度転職難易度
インサイドセールス中(スクリプトや仕組みに依存)低〜中(未経験でも入りやすい)
フィールドセールス高(提案力・関係構築力が必要)中〜高(実績が重視される)
カスタマーサクセス中〜高(顧客理解・プロダクト知識)中(需要増で門戸は広がっている)

転職を検討している方へ、私がお伝えしたいことがあります。

転職(他社に目移り)する前に、まずは今いる場所で実績を作ることを強くおすすめします。

環境を変えれば成果が出るかというと、そうではありません。成果が出ていない根本原因が「環境」ではなく「営業スキルや仕組みの欠如」であるならば、どこへ行っても同じことが繰り返されます。

私がコンサルティングをしてきた100社以上の企業でも、「転職よりも先に、今の職場でやれることを徹底的にやり切った人」のほうが、その後のキャリアでも大きな成果を出しています。

今の環境で実績を作ることが、最も説得力のある「転職カード」になります。

まとめ

この記事のポイントを整理します。

インサイドセールスは広く浅く、フィールドセールスは狭く深く、が基本の役割分担です。どちらが正解かではなく、商材・顧客・フェーズに合わせて選択・組み合わせることが重要です。

連携がうまくいかない最大の原因は「情報の分断と曖昧な引き継ぎ基準」であり、引き継ぎシートの導入と合同レビューで大きく改善できます。

SaaS企業の「カスタマーサクセス」の考え方は、あらゆる業界の営業チームに応用できる発想です。「契約を取ること」ではなく「顧客を成功させること」を目的にした瞬間、チームの行動が変わります。

そして、転職を考える前に、まず今の場所で使える仕組みを整え、実績を作り上げることが大切です。

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